第2章 現況分析


 2.1 KJ法による分析

○ KJ法
 土浦市のマスタープランを考える上で、まずは計画を考える人間が土浦市に対して、どのようなイメージをもっているのか、ということを知る必要があると考えた。
そのため、7班員が数回の見学によって土浦に対して抱いたイメージを、KJ法を用いて整理・分析した。
 それをもとに、土地利用・周辺市街地・中心市街地・交通・公園・住環境・自然・歴史・公共施設・産業・政治という分野に分けることができた。
そして、それらをさらに整理し、交通・産業・住環境・観光という4つの分野に分け、調査を進めることになった。

○ 分析
 いくつかの分野に分け、その中でどこに注目しているのか、ということを知るため、KJ法で集められた一つ一つのイメージに対して、7班員、つまり土浦市民ではない人間による評価を行った。
その際には、「自然⇔人工」、「住まい⇔観光」、「ソフト⇔ハード」、といったテーマを用い、それぞれを『0⇔5』の5段階で評価した。
例えば、「自然⇔人工」というテーマにおいて、あるイメージが「人工」より「自然」に近いと思ったら0や1を選択するというものである。
さらに、それぞれのイメージに対して「良い(イメージ)⇔悪い(イメージ)」を『0⇔5』の5段階で評価した。
それぞれの値の平均値を求め(表.5・6)、3つのテーマをX軸、「良い⇔悪い」をY軸にとり、イメージを座標で表し点をプロットして3種類のグラフを作成した(図.10・11・12)。
これらのグラフにより、私たちのイメージがどういったものに注目されているのかを明らかにすることができた。




表.1 土浦のイメージ(1)

表.2 土浦のイメージ(2)


○ 考察
 図.10より、土浦の住まいと観光についてのイメージは若干住まい寄りであることがわかる。
また、住まいも観光も良いイメージが多いが、住まいについては悪いイメージも少しあることがわかる。
特に「閉まっている店が多い」や「商店街に空き店舗が多い」といったものが悪いイメージを強くしていると考えられる。
住まいのほうの良いイメージの項目は「車社会 歩車分離できている荒川沖駅前」や「子供が多くいる公園」などがある。
観光のほうでは「観光ガイドがある」、「特産物や歴史がある」などがある。
 図.11より、土浦の自然と人工についてのイメージは人工寄りであることがわかる。
自然については良いイメージをもっている。「霞ヶ浦での水辺での景色がきれい」や「観光スポットからの眺めがきれい」というものである。
また、人工については良いイメージが多いが悪いイメージも多い。「神立駅前がごちゃごちゃしている」や「人のいない日曜の駅前」といったものが悪いイメージを強くしていると考えられる。
 図.12より、土浦のソフトとハードについてのイメージはあまり偏りがないと考えられる。
どちらについても良いイメージが多いが、ハードについて悪いイメージがある。「亀城公園に駐車場が少ない」「モール505は高架横にあるため、日光があたらずくらい感じになってよくない」というものも悪いイメージを強くしていると考えられる。
「荒川沖は美容院が多い」や「亀城公園周辺は歴史の面影があっていい」などが良いイメージの項目である。

 KJ法による整理とそれを用いた分析を行った結果、駅前の活気が少ないことや自然や歴史資源を多く有していることなどについて、私たちは注目していると考えられる。


X軸平均値 1.85
図.2 住まいと観光の関係
X軸平均値 2.80
図.3 自然と人工の関係
X軸平均値 2.64
図.4 ソフトとハードの関係