2.高架道の撤去、川口田中線の撤去
モール505の上部に位置する高架道は、町の中心部の上空を塞ぎ、圧迫感を生んでいる。
高架道を撤去し、空が見える歩ける空間の整備へつなげる。しかし、高架道はつくば市と土浦市を繋ぐ道路としては
重要であり、東西方向の自動車の往来に支障をきたすことが予想される。そこで迂回路として、現在の高架道の需要を
考慮し、代替として川口田中線の延長整備を行う。この整備を行うことにより、車の流れをエリア中心からずらすとともに、
川口運動公園・霞ヶ浦へのアクセスの利便性を上げる。
高架道の有無による周辺交通への影響を見るために、シュミュレーションを行った。結果、高架道の撤去による周辺交通への
影響はごく少ないことがわかる。

図5−2 高架道がある場合の交通混雑

図5−3 高架道を撤去した場合の交通混雑
高架道の撤去に関して、撤去にかかる費用を建設費の6割と仮定すると高架道の建設費が132億円であるため、
撤去費は約79.2億円となる。また、高架道の撤去による自動車1台の時間損失を1分50円、つまり1時間3000円と仮定すると、
年間約8.67億円の損失となり、現在の高架道年間メンテナンスコスト1.2億円を差し引くと年間約7.47億円の損失が発生
することになる。ここで損失の現在価値(Net Present Value)を、

として、今後20年間の損失を計算すると約109.02億円となる。
川口田中線の整備に関して、建設費用は一般国道6号牛久土浦バイパスの事例の現在価値算定表を用い、
約30億円と仮定する。道路整備による自動車の時間短縮による便益は年間10.59億円であり、上と同様にして今後20年間の
便益を算出すると約154.49億円となる。
以上のことから高架道撤去、および迂回路としての川口田中線の整備に関する費用便益分析を行うと、約63.73億円の
損失となる。
景観シミュレーション:

図5−4 高架道撤去前

図5−5 高架道撤去後