5章 重点計画

TAC(Tsuchiura Abilipment College)

 

一人一人の持っている能力を最大限引き出し、それを街に還元することで市民による都市活性化を促すために、私たちは新たな学びの場の創出を提案する。そこで考えたのが

 

土浦アビリップメント大学(Tsuchiura  Abilipment  College  通称TAC) である。

 

アビリップメント(Abilipment)とは、Ability(能力)とDevelopment(発展)の造語で、一人一人が持っている能力を一層発展させていくことを表している。

 

<TAC開発計画>

A

 

T

 
TACの場所には、旧丸井ビルの3〜6階を利用することを提案する(旧丸井ビルは通称TACビルと呼ぶことにする)。更に、ウララビルにある生涯学習センターとTACとのつながりを大切にするために、2つの建物を接続し相互に行き来できる環境を整える。また、駅からのアクセスを考慮し、歩道橋をTACビルまで延長させる。加えて、市民のコミュニティーの中心となるであろうTACビルに憩いの場を創出すべく、屋上庭園を創る。

 

 

 

TAC概要

 

C

 
コース:教育課程に沿って幅広い分野について学習する「総合コース」

農業・商業・観光業についての専門的な技術・考えを学ぶ「専門コース」の2つから成る

 

対象者:

□総合コース□

学習意欲のある方なら誰でも参画可能だが、今回私達の班では中・高年者と、高校・大学生を主たるターゲットに据えた。

その理由としては、第一に高齢者の社会貢献・社会参加が日本の社会全体の大きな課題であることが挙げられる。また、高校生が多いこと、近くに筑波大学や土浦短期大学があることも土浦市の大きな特徴である。高校や大学とTACで単位交換を実施することを通じて、中・高年者と高校・大学生という異なる世代間の交流の場が創出されるのではないかと考えられるため、今回はこの2つの世代を主として計画を進めてゆく。

                                            図3 TAC完成イメージ

□専門コース□

既に農業・商業・観光業の3分野に従事している、またはTACの総合コースを修了していることに加え、このコースで学んだ技術を土浦市で活かす意志のある方。

 

日時:週1回実施。基本的に昼は総合コース、夜は専門コースが施設を使用

 

募集人数:総合コース100人  専門コースは20人×3コースの計60

 

授業料:土浦市にお住まいの方は、周辺市町村にお住まいの方の半額

 

 

内容

 

【総合コース】

1年間・2年間の2つの修了課程からいずれかを選択することが出来る。(1年目の学習を通じて、もっと主体的に学びたいと思った人は2年目の研究課程に進むことが出来る)

 

<授業>

1年目

環境問題・農業・歴史・街づくり・観光・法律・介護・語学・IT・スポーツレクレーションなど様々な分野に渡る教養講座を受講する一般課程。

 

2年目:1年目の学習を踏まえ、興味を持った1分野の研究をグループ単位で行う研究課程

 

 

 

 

【専門コース】

原則として1年で修了とする。

 

<授業>

農業・商業・観光業の中から1つを選択し、1年間かけて学んでその分野のエキスパートを育成することを目的としているため、毎回講師を招いて講演会を開くことや、ディスカッションなどを通して、土浦の抱えている問題とその解決策を探る。

 

 

 

 

* 両コースとも、地元の高校や大学との単位交換を実施することで、異なる世代間の交流を促進すると共に、新たな発想のヒントを得る機会の増加を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

卒業後

 

両コースとも、卒業後にTACで学んだことが活かせる場を出来る限り提供してゆく。

 

総合コースの卒業生が講師としてTAC生に授業・講義を行う。

 

□専門コース□ 

農業の場合

土浦市が農家と契約し、その土地を卒業生に貸し出す。

土浦市の農業従事者の手伝いをする。

土浦市の農家・農業組合が卒業生を雇う。

 

観光の場合

土浦市観光ボランティアとして活躍する。

空き店舗を利用して観光案内所を造り、そこに勤務する。

ツアーを企画し、市や旅行代理店と一緒に運営する。

 

商業の場合

土浦市中心市街地の空き店舗に出店。

 

 

などが考えられる。

 

 

TACその他の活動

<季節に応じた行事>

 

春には入学式、夏はボランテァ活動や課外活動、秋は運動会や文化祭、冬は収穫祭や卒業式など、季節に応じた行事を行う。

 同級生同士の交流を深めることや、学習の成果を発表する場を提供することで、生徒のモチベーションを上げることが期待できる。

また、TACで行う行事自身が新たな祭事の創出となるため、それ自体が新たな観光機会の増加を意味し、交流人口・観光人口の増加が期待できる。

 

 

 

<クラブ・サークル活動>

 

授業や講義の無い日でも、TACビル36階を自由に利用し、クラブ・サークル活動に利用することを歓迎する。これにより、コースや学年を越えた交流機会が生まれ、更なる仲間の創出につながる。

 

 

<学年便りの発行>

 

総合コースでは、学年便りの発行を行う。TACに対する帰属意識を高めると共に、そこに土浦市のイベントやお祭りの情報や、産地直送野菜のカタログなどを掲載することを通じて土浦市の産業を他市町村の住民にアピールする。

また、この便りは仕事をリタイアした高齢者に担当してもらい、社会参加の場を提供する。

 

 

TACにより期待される効果

 

TACにより、地域コミュニティーの拠点・他地域との交流の拠点を確立することが出来る。それと同時に、行事が新たな祭事の創出につながり、新たな観光・交流人口の機会増加が期待できる。また、現在総合学習センターで行われている県南大学では、ほぼ毎回募集人数以上に人が集まっている。つまりそれは、土浦市近郊の住民の方々の潜在的学習意欲は非常に高いことを意味する。その市民の学ぶ意欲をTACで満たし、卒業後に学んだことを活かせる場を提供することは、一人一人の自己実現を可能にすると共に、土浦市の産業の活性化にもつながることが期待される。