3.1 将来予測
 
 基本構想を決定するにあたって、土浦市の将来像を予測データによって示す。

(1)人口の将来予測
 国立社会保障・人口問題研究所が公表している将来推計人口のデータをもとに、土浦市と周辺都市の将来人口について考察した。
【将来推計人口】(平成14年の都道府県別推計データを用いて平成15年に市区町村別将来推計を公表)

つくばエクスプレス沿線都市を中心にエリア全体での人口は増加することが見込まれている。特につくば市・牛久市は県内市町村で1,2位の増加率である。
一方で土浦市は2015年をピークに推計人口は増加しているが、2030年までの長期的な推計では減少に転じている。
 また土浦市の年齢別人口割合の将来推移を見ると急速な高齢化に伴って、生産年齢人口が大きく減少している。2030年には老年人口割合が25%を上回る。このように土浦市では急速な高齢化社会が進展し、それにともなって人口は減少することが予想される。

(2)交通の将来予測

 (1)で推計した人口に基づいて、交通量の増加を考慮した将来の道路状況をJICA−STRADAを用いて予測した。

 図14のaで示された部分は、現在(2000年)の土浦駅西口にあたり、土浦市の中心市街地である。この部分を見ると、土浦の中心市街地にまで渋滞が及んでいることがわかる。これを人口予測に基づいた将来(2015年)の道路渋滞予測(図15)と比較する。図15のbのあたりはつくば市の中心市街地であるが、この付近につくば市の人口増加による新たな渋滞個所が発生している。これにより、土浦市街地内の渋滞は緩和されるものと見込まれることがわかる。また、図15のcに見られる国道6号線は、今後一層道路渋滞が深刻化する可能性がある。