2.2 JICA-STRADAによる分析

  @各ゾーン間のつながり

手段別

自動車
自動車を交通手段とした土浦市の中心市街地とその他の地域の結びつきを見てみると、土浦市内と阿見町との結びつきが最も強く、次につくば市内各地との結びつきが強い。
その他交通手段
   二輪車、徒歩での移動は市内のごく狭い範囲で行われている。バスの利用は自動車と比較して圧倒的に少ないが、つくば市内や江戸崎町、美浦村などの間での利用が見られる。鉄道は市内での移動ではほとんど利用されておらず、東京都や千葉県との都市間交通手段として多く利用されている。

目的別

私事−private
  土浦市内や阿見町、つくば市など近隣の市町村間で大きな移動量が発生している。
 通勤・通学−commuter
  土浦市内だけでなく、東京都内や牛久市への通勤通学者も多い。常磐線を利用した首都圏への通勤、高校生の通学などが予想できる。
 業務−work
  東京、水戸など比較的遠方の都市とも結びつきが強い。工業団地の影響も考えられる。

A現在の道路交通状況 

   渋滞・混雑

   国道6号は、幹線道路の交差点を中心に慢性的に渋滞している。土浦バイパスでも片側一車線の箇所で渋滞が発生している。
   国道6号と県道64号が交わる中貫交差点は、県内でも有数の渋滞地点と言われている。周辺に土浦北工業団地やテクノパーク土浦北などの大規模工業団地が立地しており、工場へ向かう自動車や神立駅からの従業員送迎バスによる渋滞ではないかと予想される。
   中心市街地においても国道354号、125号で混雑率が高い。道幅が狭く、整備が追いついていないためと考えられる。土浦駅前も道幅が狭いのに対して交通量が多い。
   郊外では阿見町との結びつきが強いため、それらを結ぶ国道125号での交通量が多く、渋滞している。

生活道路
   土浦市が実施したまちづくり市民アンケート調査によると、生活道路について道幅や舗装、安全対策、雨水排水のいずれも不満とする回答が6割を占めている。特に歩行者、児童・お年寄りなどの交通弱者、自転車への安全対策に不満であるという回答が多く見られる。