1.土浦市の概要

 土浦市は日本第二の湖である霞ケ浦の西岸に位置し、東京から60km圏、水戸や成田からも約40km圏にあり、筑波研究学園都市に隣接する茨城県南の中心都市である。

 その歴史は、江戸時代初期より土浦城を中心とした城下町の骨格が形成され、水運を利用した交通の要所、物資の集散拠点として栄えた。明治になると、土浦城周辺の整備が進み、政治・経済・文化の中心として発展した。大正期には、鉄道・自動車等の陸上交通の発達や、それに伴う水運の衰退から、土浦市の都市構造は大きく変化していった。その後急速に近代化が進み、昭和49年には人口が10万人を超え、茨城県南地域における中核都市としての地位を確立することとなった。

 現在では人口135,120人の都市として成長し、交通面では、国道6号、354号、125号が整備され、周辺地区の交通の軸となっている。鉄道に関してはJR常磐線の土浦駅、ひたちの牛久駅などが整備され、また常磐高速道のインターチェンジも市内に位置しており、県南地区の交通拠点となっている。

 農業は、レンコンの生産量日本一を誇り、水産業では、霞ヶ浦においてワカサギなど淡水魚の漁が行われ、佃煮などの水産加工品が名産となっている。

 商業においては、水戸と並んで県内トップの商業力を有し、商圏人口は50万人を超えるとされており、工業では、市の北部に工業団地が形成され、「テクノパーク土浦北」として優良企業の誘致が進められている。

 また、土浦市は市の花がサクラであることから、市内にはサクラの名所が多く、5月から8月にかけて開催される「さつきまつり」、「祇園まつり」、「キララまつり」に加え、10月には全国三大花火大会の1つである「土浦全国花火競技大会」が行われるなど、観光都市の要素も十分に兼ね備えている。

 まちづくりに関しては、2001年度に第6次総合計画がスタートし、市のシンボルでもある霞ヶ浦の活用、中心市街地の活性化、人にやさしいまちづくり、福祉コミュニティ圏の確立、情報化の推進などをリーディングプランとして推進している。また、2010年の人口を15万人と想定し、市町村合併の推進により特例市としての要件である人口20万人を展望しており、首都機能再編の枢要な地域としての発展が期待されている。


土浦市の基本データ
面積 81.83ku
人口 135,120人
0-14歳 14.4%
15-24歳 11.9%
25-64歳 57.0%
65歳- 16.7%
土浦市の位置