4.重点計画
 

4−1.路面ライダー計画

 日々是行楽を実施するための手段として、この計画が挙げられる。交通弱者を中心に全ての市民が自動車に依存することなく、土浦全域を移動できるようにする。このとき土浦の地域資源同士のネットワークを図り、市民がそれらに親しみやすいようにする。また移動手段の機能しかなかった交通の中に人々と交流し、行楽できる機能を持たせる。

 


4−1−1.TVR(ハイブリッド路面電車)の導入
 この計画において導入しようと考えたTVRとはレール軌道のある区間は路面電車、ない区間は電気バスとして走行する新交通システムである。軌道は一本のセンターレールでその整備費は約10億円/km(普通の路面電車軌道の整備費の約半分)である。このTVRはフランスのパリで試験運行され、2000年12月にナンシーで最初に導入された。

図.TVR車両のイメージ

 上図のようにTVR車両の外観は低床式LRTとほぼ同じである。車両の容量としては定員76人、座席は24席と設定する。

4−1−2.TVR整備にかかる費用

軌道整備費:10億円/km×3km=30億円

半分は国からの補助が出るので15億円
(国土交通省の「LRTを含む路面電車の導入に対する補助」より)

車両購入費用:4000万円/台×20台=8億円

(車両購入費用はTVRと同じように軌道上でもそうでない場所でも走れるというバスを導入している名古屋ガイドウェイバスの車両価格を参考にした)
テキスト ボックス: =
 23億円

つまりこの計画の軌道整備、車両購入のすべてを行政が行うとすると、初期段階で23億円の費用が必要となる。
 


4−1−3.TVRの運賃
 TVRの運賃体系としては、まず支払い方法はプリペイドカード兼行楽路面ライダー証というものを発行する。これはTVRだけでなくTVR以外の土浦市のバス路線にも使用できるようにする。また、このカードを持つことにより市のイベントに参加できたり、商店街・丸井、イトーヨーカドーなどのデパートで割引されるといったさまざまな特典が得られるようにする。また、現金での支払いも可能とする。このように多くの人がTVRを利用しやすい環境を整備する。運賃は中心部のレール軌道を整備した環状線は一律100円とし、にぎわい路線のつくばセンター行き、荒川沖駅行きなどの5路線の各パーク(パークアンドライドのための駐車場)から土浦駅まではすべて150円とし、土浦駅からそれぞれの終点までも最大でも300円とする。また、高齢者や障害者には料金面での優遇をする。
運賃表

 
荒川沖駅東口
阿見住宅
中村陸橋P
市役所前
市内環状
250 
200
150
150
市役所前
200
150
150
 
中村陸橋P
150
150
 
阿見住宅
150
 


 
つくばセンター
竹園高校
運動公園P
市内環状
300
250
150
運動公園P
150
150
 
竹園高校
150
 


 
常名運動公園
合同庁舎
土浦一高
市内環状
150
150
150
土浦一高
150
150
 
合同庁舎
150
 


 
神立駅
工業団地中央
木余田P
市民会館
市内環状
250
200
150
150
市民会館
200
150
150
 
木余田P
150
150
 
工業団地中央
150
 


 
おおつ野ヒルズP
大津野西小
川口運動公園
市内環状
150
150
150
川口運動公園
150
150
 
大津野西小
150
 


路線図








4−1−4.各路線の説明
 
 

●にぎわい路線
 
 

 にぎわい路線として、土浦駅から放射状に、荒川沖駅線、つくばセンター線、常名運動公園線、神立駅線、おおつ野ヒルズ線の5路線を設ける。また、各路線上の国道や主要地方道の結節点、あるいは住宅地などにパークアンドライドの駐車場を設け、市全域、及び市外からのアクセスを向上するとともに、中心市街地への車の流入を減少させる。

 また、駅前から千束町、亀城公園を巡る環状路線を設ける。環状線は、商店街や公官庁施設、オフィスビルなどの集中する中心市街地を巡ること、また放射路線の集中する区間であること、自家用車やバスなど他の交通の集中する区間であることから、他の路線に先駆けて軌道の整備を行い、定時性の確保に努める。なお、この区間は道路幅員が狭く、複線で軌道を設置することは不可能であるため、右回りの単線とする。その他の路線については、準備が整い次第随時軌道を設置していく。
各路線の概要は以下のとおりである
・荒川沖線(所要時間25分 4本/時間)
土浦駅西口→市役所前→中村陸橋パーク→阿見住宅→荒川沖駅西口
・つくばセンター線(所要時間25分 4本/時間)
土浦駅西口→千束町→市民広場パーク→竹園高校→つくばセンター

・常名運動公園線(所要時間10分 3本/時間)

土浦駅西口→千束町→亀城公園→合同庁舎→常名運動公園

・神立駅線(所要時間20分 3本/時間)

土浦駅西口→土浦郵便局→木田余台パーク→工業団地中央→神立駅

・おおつ野ヒルズ線(所要時間20分 2本/時間)

土浦駅西口→土浦郵便局→川口運動公園→大津野西小→おおつ野ヒルズ
 

●ゆとり路線

日常の中で行楽を行い、土浦市により一層の愛着を持ってもらえるよう荒川沖ルート、神立ルートの2つのゆとり路線を整備する。ゆとり路線は、霞ヶ浦をはじめ乙戸沼、上高津貝塚、宍塚大池など自然や歴史、文化と触れ合える場所をめぐる、一周1時間余りの路線である。従来のコミュニティバスのように移動そのものが目的ではなく、行楽列車に乗り、他の乗客とともに自然や文化と触れ合うことで、コミュニティ形成の一翼を担うことが目的である。
さらに、市内全域をめぐることを利用し、医療機関や行政機関の出張サービス列車や、共働き家庭の児童を預かる児童館列車、お年よりの昔話の聞けるお話列車をはじめ、お見合い列車、カラオケ列車、お花見列車、囲碁列車など、付加価値の高い列車を運行し、行政サービスの向上、市民の交流や豊かな余暇の提供を目指す。
各ルートの概要は以下のとおりである(( )内は土浦駅西口からの所要時間(分))
・荒川沖ルート
土浦駅西口→霞ヶ浦総合公園(10)→荒川沖駅東口(26)→乙戸沼公園(35)
→上高津貝塚(50)→宍塚大池入口(57)→市民運動広場(60)土浦駅西口(65)
・神立ルート

土浦駅西口→常名運動公園(17)→神立駅西口(35)→おおつ野ヒルズ(49)

→川口運動公園(63)→土浦駅西口(75)
 
 

4−1−5.トランジットモールの整備

 中心部に賑わいを持たせるためには、多くの人々を出向かせる必要がある。そのため、中心部を魅力的な歩行空間として整備する。具体的には、TVR導入にあわせうららから高架橋までの区間をトランジットモールにし、自動車を排除し歩行者が安全かつ気軽にショッピングの楽しめる空間を提供する。トランジットモールとは、自家用車の乗り入れを規制し、公共交通と歩行者だけの空間で、一般の商店街と比較して、安全性、利便性共に向上するため、魅力のある歩行空間を形成する。この区間はもともと商店が集中しており、また駅からも近いことから、土浦市の商業の核として位置付け、重点的に景観等の整備を行い、活気ある土浦の創造を目指す。


トランジットモールの所在

トランジットモールイメージ