1.土浦市の概要
土浦市は、東京から60km圏にあり、新東京国際空港や鹿島港に近接することから、つくば市と共に茨城県南の中心として、都市の発展を築いてきた。全国的に見れば一地方都市に過ぎないが、茨城県では水戸、日立、つくば、ひたちなかに次ぎ、第5位の人口規模を誇りつくば市、牛久市と共に業務核都市に指定されている。
常磐線、常磐自動車道、国道6号、国道125号などが交通の軸となり、周辺地域との連結をはかっている。しかし、土浦市では居住地の郊外化が進み、郊外では公共交通がカバーできる範囲が限られているため、自動車交通の増加が著しい。そのため、国道6号線などの主要幹線道路の慢性的な混雑や、駅前中心市街地での混雑がみられる。
また、全国第2位の面積を誇る霞ヶ浦をはじめとし、宍塚大池、鶴沼,乙戸沼などの湖沼や亀城公園、など他地域にはみられない自然的・歴史的ストックに恵まれ、桜川,備前川,花室川,新川などの河川、市の花でもある桜や丘陵地の平地林など水と緑に囲まれた豊かな地域でいることも大きな特徴といえる。
しかしながら、近年、中心市街地の空洞化が進行し、土浦駅前のモール505や駅前西通りには空き店舗が多く見られている。その一方で幹線道路沿いに大型店舗が立地し、自動車への依存が高まっている状況である。
将来的に見ると2006年に常磐新線が、2010年に圏央道が開通する見込みだが、これらのいずれの「新交通網」も位置的・構想的に土浦市が外れていることから、今後も県南の中心都市としての魅力を持ちつづけるかは疑問である。

図1.土浦市と周辺地域
土浦市の顔となる施設の1つとして、駅前に存在する県南生涯学習センターが挙げられる。468人収容の多目的ホールをはじめ、和室や軽運動室・図書コーナーなど生涯学習につながる市民の文化的活動を支援する設備が整っている。利用状況としては主に高校生の勉強の場としての色が強く、すべての年齢層の市民に有効に使われているという感は少ないが、平日休日を問わず多くの人が利用している。

ウララ(県南生涯学習センター)
市内に7つ存在するコミュニティーセンターはより地域に密着し、施設を広く市民団体に提供し、会議や運動・各種教室として有効に利用されている。しかし、市内に点在する児童会館は規模的にも小さく、建物の老朽化も進んでいることから、利用があるとはいいがたい。
土浦市内には市の認可を受けているサークルが多数存在し、ある1つの公民館だけでも55個のサークルが活動し、運動公園や生涯学習センター・各コミュニティーセンターも活動拠点として有効に利用されている。市の認可を受け活動が認められると施設の使用料金が割安になるというシステムも存在し、比較的活発に活動していることがわかるが、世代を超えての交流などはそれほど見受けられない。
中心市街区の交通状況としては、通過交通以外にも、駐車場の状況を知らせる電光掲示板や標識が整ってはいるにも関わらず、路上駐車や駐車場の質の悪さ、狭く入り組んだ道路網による混雑や、駅東西を結ぶ道路のわかりにくさなどの問題点があり、このことが中心市街地の衰退の一因となっていることは否めない現状である。。常磐線・常磐自動車道・国道6号の走る南北軸にくらべ、東西軸は主要なものは土浦学園線のみであり、つくば・土浦間を含め、東西方向のネットワークが弱いということがあげられる。利点としては、常磐道のインター付近に神立工業地域や卸売団地が立地し、広域交通網をいかした産業が展開できるということがあげられる。
高架橋下の空間に関しても、違法駐車が目立ち、環境的にも暗いイメージがあるためか、有効に利用されているとは考え難い。

高架橋下
土浦市の小学校では近年のコンピュータの普及と国際化に伴い、パソコンと英会話の授業が取り入れられているところがあり、教育面に関して積極的な姿勢が見受けられる。高校に関しても勉学・スポーツ両面での活躍が見られる。しかし、街づくりアンケートによると市民・行政ともに青少年の健全育成に疑問を持っているという答えが目立ち、より文化的な活動が求められている。
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