4.重点地区整備計画
4−1.荒川沖駅周辺
現状
現在、荒川沖駅西口は用途地域が商業地域及び近隣商業地域に指定されている。
しかし、木造の低層住宅が密集し、駅前という立地を有効利用しておらず、防災
面でも不安がある。また、駅周辺のマンションの売れ行きは良く、駅前立地を活
かした集合住宅に対する高い要望があると思われる。
図19 荒川沖駅周辺
将来像
○中高層マンションを中心としたベッドタウン
○住宅地と調和した賑わいのある住宅街
○高齢者福祉の充実
施策展開の方向
○荒川沖駅西口は、中高層マンションを主体とした再開発事業を行う。この中高層
マンションのターゲットは、高齢者・障害者及び単身世帯者である。
まず、行政主導で数等のマンションを建設する(図20の赤い部分)。そこは、
高齢者及び障害者を優先的に入居させ、マンション購入資金に市から補助金を
出すこととする。高齢者や障害者が駅周辺のマンションに住む利点としては、移
動手段としての電車やバスなどの公共交通の確保が容易な点などがあげられ
る。
○これらのマンションの1・2階部分には商店を入れることとし、日常生活に必
要なものが買える程度の小規模商店街の形成を図る。これにより、高齢者や障害
者は買い物に移動が少なくてすみ、会社帰りの単身者も帰り道に買い物ができ
るという利点がある。
図20 荒川沖駅西口再開発事業図
○さらに、マンションに1・2階部分に福祉・医療・保健などの施設を入れるこ
とにより、在宅ケアシステムの推進をする。住居と福祉施設を一体的に整備する
ことにより、介護者が少人数でも移動距離が少なく、スムーズに作業が行える
ことになり、在宅ケアシステムの確立が容易になる。
○駅前を再開発することにより、駅前のターミナル機能の強化が容易に行うこと
ができ、つくば市の常磐線へのアクセスを強化する役割も果たす。
在宅ケアシステム
図21
在宅ケアシステムは図21のような概念図で表される。近年、高齢者に限らず要介護者
及びその家族は、在宅における治療を望む傾向にある。しかし、家族による在宅での介護
は容易ではない。そこで、在宅ケアサービスを導入することで単身高齢者の生活が支えら
れ、また、介護者の負担も軽減される。
図22.荒川沖周辺イメージ