第2章 基本構想
第1節 人口フレームの策定
人口推計
<推計手法>
土浦市の将来推計人口を、コーホート要因法をもちいて算出した。基準年人口は、総務庁統計局「平成7年度国勢調査」によるデータを用いた。このデータを以下の要因(将来の、男女年齢別生存率、男女年齢別純移動率、女子の年齢別出生率出生率及び出生性比)を用いることにより将来人口を求める。
<推計手順>
1、 t年の男女年齢別人口から翌t+1年の人口を予測する
T) t+1年における1〜99歳の各歳および100歳以上の各男女別人口の算出
@ 満x歳の人口に対して、男女年齢別生存率をかける。
A @の結果に男女年齢別転入超過率(1+男女年齢別純移動率)をかける。
U) 0歳人口の算出
@ 再生産年齢期間(15〜49歳)にある年齢別女子人口に対して女子の年齢別出生率をかける。
A @で求めた出生数を出生性比をもとに男女別に分け、男女別出生数を求める。
B Aの結果に、男女年齢別生存率をかける。
C さらに、男女年齢別転入超過率をかける。
V) T)、U)の結果を足す事によりt+1年における0〜99歳の各歳および100歳以上の男女年齢別人口を求める。
2、 t=t+1として1の手順を繰り返す。
<推計結果>
上記の方法によって2010年の土浦市将来人口は約13万7000人と推計された。
<人口フレーム>
以上の推計結果と計画内容から計画人口を14万人とする。
第2節 土地利用構想
土地利用計画は、土浦市のあるべき姿を想定し長期的土地利用構想を基に、2010年までの計画を示したものである。
土地利用は、将来において市民の豊かで快適な生活の実現のために、有効になされなければならない。そこで、私たちは土浦市の自然環境や、歴史・文化的遺産、といった資源や、土浦市の置かれている社会的、経済的背景を考慮し均衡のとれた土地利用の提案をおこなうこととする。
土地利用構想図
第3節 交通構想
JICA−STRADAによる現況分析
JICA-STRADAを用いて土浦市の道路状況の現況分析を行った結果、次のようなことがわかった。
土浦駅西口の交通量が東口に比べて混雑している。
土浦駅東側の交通は通過交通がほとんどである。
西口に来る人の割合は通勤・通学の人が多く、商業施設や業務施設を目的に来る人は少ない。
西側は自動車交通が多い。
国道6号での混雑が目立つ。
土浦駅の西口と東口の交通による結びつきが弱い。
この中でも土浦駅周辺での混雑を解消が、土浦の更なる発展を期待できる。
交通対策
土浦駅周辺の混雑を解消のためにため次のような対策が必要だと考える。
新たな公共交通により駅西側の混雑解消を図る。
駅の西口と東口の結びつきを強くするための道路の新設。
中心市街地での自動車交通からの脱却。
これらを解決する方法として次のような具体策が挙げられる。
桜川の河岸道路の敷設
ノンステップ循環バスの導入
霞ケ浦湖畔道路の建設