第5章 TUDY2000による政策の検証
第1節 政策変更事項
これまでの構想を、土地利用予測モデルソフト(TUDY2000)を用いることにより実験予測をおこなう。
政策変更事項およびそれらの計画に関する土地利用予測モデルソフト(TUDY2000)への落とし込み方法に関しては以下の表のとおりである。
第2節 政策変更後の出力と考察
商業立地魅力度に関する考察
政策変更の有無における2010年の商業立地魅力度に変化について考察する。右の図は商業立地魅力度が上昇した地域と下降した地域について示したものである。
ゾーン1、20において魅力度上昇が見られる。ゾーン20に関しては微増にとどまっている。
ゾーン1の魅力度上昇については特に土浦駅東側の再開発事業によるものが大きいと考えられる。
住宅立地魅力度に関する考察
政策変更の有無における2010年の住宅立地魅力度に変化について考察する。右の図は住宅立地魅力度が上昇した地域と下降した地域について示したものである。
ゾーン1、8、15、20において魅力度上昇が見られる。ただし、ゾーン8,15においては微増にとどまった。
ゾーン1の魅力度上昇については土浦駅東側に近隣・街区公園の建設、社会教育施設の建設等をおこなったことが影響を与えたのではないかと考えられる。
ゾーン20における増加が顕著であり中高層住専地区区画整理の効果が現れていると考えられる。
環境総合指標に関する考察
環境指標に関してはどのゾーンにおいても、政策変更後2010年における指標は上昇した。
また、以下のグラフは政策変更をおこなった場合の各ゾーンにおける環境総合指標の時系列の変化である。
このグラフにおいて目に付く点として、ゾーン20の変化が挙げれる。
ゾーン20に関して、2003年に中高層住宅専用地域の大幅な区画整理が行われたため、指標の急上昇が起こったと考えられる。そ翌年の、2004年に湖畔道路の整備がおこなわれたことから、急激な指標の降下が起こった。しかし、降下の後指標は高い値において安定しており、住宅立地魅力度の高さも考え合わせるとゾーン20における住環境は十分高いものと考えられる。