第4章 実施計画
第1節 水路開渠事業
・事業経緯
かつて土浦は水郷と呼ばれたまちであった。特に江戸期には、水戸街道と桜川、霞ケ浦の水運の拠点として機能し、商業を中心に宿場町、城下町として発展を遂げた。しかし、都市化の進展とともに水路環境も大きく変化し、主に道路下への暗渠化がなされ町のなかを縦横無尽に走っていた水路はその姿を残していない。このように歴史を伝えるものがその姿を消していくことは残念なことである。
誰もが快適に中心市街地を徒歩で回遊し得るためには沿道空間の形成とともに魅力的な歩行者空間の形成が必要不可欠である。しかし、中心市街地内では、国道や県道以外の道路では歩道の整備水準が低いなど、空間的配慮が必ずしも高いとは言えない状況となっている。
以上のようなことから、「土浦市の資源である水と歴史を活かしたまちづくり」という観点から水路の復元及びそれに伴って歩行車道の整備を行うことがまちの賑わいを取り戻すことに作用すると考え事業を決定した。
・事業目的
水路開渠事業の事業目的は大きく次の4点である
@潤いのある水辺空間の創出
A安全で快適な歩行者空間の創出
B歩行者による賑わいを創出し既存商店街の活性化を図る
C水路の水質浄化への働きかけによるコミュニティの形成
D水辺空間の回遊性の向上
・事業内容
右の部分の水路の
開渠化をおこなう。
亀城公園付近
・開渠個所の現状
かつての水路がそのまま存在しているところは、亀城公園内にある堀のみである。
道路に関しては、対面交通および一部一方通行の細街路となっている。
周辺は主に住宅地となっており、日中の自動車交通量は比較的少ない。また、付近に土浦小学校、土浦幼稚園がありスクールゾーンに指定されている。
・水路構造
車道を減少させ一方通行化をおこなうことにより、一車線分のスペースを確保しその部分を水路とする。
付近に土浦小学校、土浦幼稚園があるため一方通行化により交通量をおさえることは魅力ある街路の形成と共に、歩行者の安全を確保する上でも効果的なものと考えられる。
国道125号線部分
・開渠個所の現状
道路両側に商店街が存在しているが、その店舗の約40パーセントは閉店している。そのため、人通りがなく活気があるとは言えないものとなっている。
主要幹線道であるため自動車交通量は多い。
・水路構造
交通量の多い部分であるため、車線の減少は行わない。現在道の両側にある商店街の片側を撤去し、もう一方へ商店を凝縮させることによりスペースの確保おこなう。車道、水路、歩行者道、商店街と配置する事により歩行者動線を一本にし、賑わいをうみだす。
モール505付近
・開渠個所の現状
モール505に関してはかつては賑わっていたにもかかわらず、現在2・3回部分の店舗はほとんど閉店している。そのため付近に人通りはほとんど見られない。
周辺道路に関しては一方通行となっている
・水路構造
モール505の店の前にある空間を利用し水路を建設する。
車道、水路、歩行車道、モールと配置する。店の前を潤のある歩行者の空間とすることにより以前の活気を取り戻す。
また、現在空き店舗となっている店舗を多目的に使うことができるものとする。
市民の手によるカルチャースクール、チャレンジショップ等の目的による空き店舗活用に対しては、市による援助をおこなう。
また、霞ケ浦と直接つなぐことにより水辺空間のつながりを生み出し回遊性を向上させることができる。
・コミュニティの形成について
新川の水を水路に利用するため、水量の問題もあり水路中に水流を生み出すことは困難であると思われる。そのことによる水質の悪化、それにともなう周辺環境の悪化が危惧される。
そこで水路の浄化活動の一端を行政とともに、市民活動によっておこなったもらうこととする。これにより世代間の交流や、地域コミュニティの輪が広がると考えられる。
その際、水路付近に存在している小学校・公民館、及び歴史的建造物等をコミュニティ活動の場として開放する。また、このことにより、これらの場所を活動の拠点とした新たな地域コミュニティを誘発することができると考えられる。
・一方通行化による交通への影響について(JICA−STRADAによる分析から)
開渠個所を一方通行とすることによって周辺道路に対して交通混雑を引き起こすことが予想されたため、交通予測モデルソフト(JICA-STRADA)を用い実験予測をおこなった。
以上の結果から、周辺に与える影響は微量であり、水路開渠化による歩行者空間の充実と安全性の向上などを考え合わせると、水路の開渠は政策的に妥当であると考えられる。
第2節 歴史的建造物の保全と活用
・事業経緯
土浦市は古い歴史を持ったまちである。土浦市には、国指定、県指定、市指定あわせて200点にものぼる文化財があり、市内のそこかしこで、積み重ねてきた歴史の足跡をたどることができる。しかし、それらは土浦市やその周辺に住む人々にあまり知られていない。そのことは大変残念なことである。
土浦の歴史にふれ、その歴史を再認識することにより、自分たちのまちをより良くしていこうという住民の意識を高めることができるのではないかと考える。また、そういった地域に対する活動の場として歴史を持つ建物を開放することにより次の世代へ歴史を受け継いでいくことができるのではないかと考える。そこで、「歴史的建造物の保全と活用」を提案する。
事業目的
事業目的は大きく次の2点である
@歴史的建造物の保全
A地域コミュニティの活動の場の提供
事業内容
特に亀城公園付近に多く点在している歴史的建造物を水路の開渠事業とあわせ、水質浄化に働きかける地域コミュニティの活動の場として提供する。
開放する建物
まちかど蔵大徳・野村等
第3節 ノンステップ循環バスルートの整備
土浦ほのぼのバス導入基本方針
コミュニティーバスの導入に至るまで
近年、中心市街地の空洞化や高齢社会の到来にともない、新しいバス運行形態である「コミュニティバス」が全国各地で運行を開始している。このバスシステムは中心市街地の公共交通空白地帯の街路を中心に運行するもので、生活の足を持たない、あるいはマイカーに依存している高齢者や主婦を利用者とし、買い物等日常生活の近距離移動手段として利用されている。近距離多頻度輸送と低料金設定が特徴で、新たなバス需要の掘り起こしを実現しており、各地で中心市街地と住宅地を結ぶ地域循環型のコミュニティバスが誕生している。
たとえば、金沢市では、「金沢ふらっとバス(コミュニティバス)が平成11年3月に2ルートで運行を開始しており、市民の好評を得ている。ここで、金沢市が実際に行ったアンケートからコミュニティバスの導入効果として下表2つを示す。
1.利用者からみた導入効果(アンケートの自由回答より、金沢市)
効果の項目 効果の内容
外出機会の増大 外出頻度の増加、外出範囲の拡大、複数目的地の訪問
外出負担の軽減 天候・荷物・疲労感・子供連れ等の負担からの開放、 時間を気にしなくて買物できる、交通費の軽減
外出意欲の増大 ちょっと時間がある時に気軽に利用できる、散策してみたくなる
外出目的の多様化 知の獲得(金沢の再発見、裏通りの再発見、子供の社会勉強) 余暇時間の消費(休日レクリエーションとして、散歩、 遊びがてら孫といっしょに) 乗車自体(リハビリ、バスに乗る、バスが好き) 気分転換(ストレス解消、リラックス)
コミュニケーション 楽しい・和む(子供が喜ぶ、幼児が楽しそう、車内の会話、乗務員の応対)、お店の様子が身近に感じられる、近所のしばらく会えない人にも会える
楽しさ 生活に潤いができた、買物が楽しくなった、ほっとした気持ち、 気分が楽しくなる
愛着 生活の誇り、金沢の名物、自慢できる、県外客に好印象
2.利用者以外の主体別導入効果
主体 効果の内容
利用者の家族 送迎負担・時間の解消
地域社会 コミュニティの再生、観光客との交流、地域バスへの愛着
商店街・商業施設 売り上げの増加、新規顧客の獲得、存在の認知、滞在時間の延長、 親近感
金沢市・交通事業者 バスのイメージアップ、市政への理解、他都市へのアピール
都市交通環境 交通渋滞の解消、駐車場ピークの解消
このような例から、コミュニティバスによってさまざまな効果が出ることがわかる。土浦市でも、高齢者が多く、マイカー依存率も高く、また、中心部の活気がないということで、このコミュニティバスの導入によって、それらが改善し、中心部の活性化につながるのではないかと考え、導入を決定した。
導入概要
土浦ほのぼのバスの導入目的は大きく次の5点である。
@ 交通不便地域におけるモビリティの向上
A 高齢者の日常的な足としての地域内移動の支援
B 中心市街地へのアクセス改善と活性化
C 人々の交流の活性化と地域コミュニティの形成支援
D マイカー依存型の都市内移動からの脱却
主な利用者としては高齢者および主婦層を対象としており、日常的な買い物・所用、通院、その他多様な社会活動を目的とする利用を想定している。
基本システム
交通結節点となる川口一丁目交差点、千束町交差点、ターゲットを高齢者および主婦層にしているので、土浦駅西口・東口、駅前商店街、モール505、などの繁華街と、市役所、公民館、主要病院、をつなぎ、また、東口再開発地域にアクセスする。ルート付近には観光資源も分布している。一周約40分(9.1km)、15分間隔で運行する循環型の路線である。料金は100円、運営は土浦市が事業主体で民間事業社へ運行を委託し、経費と運賃や宣伝費収入との差額は土浦市が補填することになる。
<ほのぼのバスの概要と基本システム>
カバー圏域 総人口 14740人(平成7年国勢調査)
ルート 市街地中心部と公共交通空白地帯、高齢者や主婦層の社会活動地域、東口再開発地帯を中心とする一周9.1km。西口・東口が起点の循環型。
運行時間 一周40分、8:00〜18:30(15分間隔で運行)
料金 100円(先払い)大人・子ども同額、未就学児は2人目から有料
車両 小型ノンステップ車両
<ほのぼのバスルート図>
採算性の問題
バス導入によってどれだけの効果が得られるのかが問題である。金沢市との導入目的に類似性あるように、土浦市はコミュニティバス導入に向いている都市である。また、土浦ほのぼのバスと金沢ふらっとバスのカバー圏域の総人口は、ほとんど変わらないのだが、、金沢市の場合は、観光都市なので、観光収入がかなりの割合を占める。観光都市ではない土浦市の場合は、その点が問題になる。ただ、多くの地方都市(泉佐野市、美濃加茂市、太宰府市、等)で良い結果が得られており、また、水路の開渠とともに土浦市が観光都市となる可能性を秘めているので、採算性があると考えた。
カバー圏域(平成7年国勢調査)
町名 世帯数 人口
有明町 28 35
大和町 79 242
桜町1丁目 188 515
桜町2丁目 213 490
桜町3丁目 208 589
桜町4丁目 379 855
港町1丁目 217 407
港町2丁目 275 580
港町3丁目 247 695
中央1丁目 225 664
中央2丁目 424 1172
城北町 426 1099
川口1丁目 230 645
大手町 330 951
文京町 465 1136
立田町 173 492
富士崎1丁目 617 1586
下高津1丁目 456 1098
下高津2丁目 510 1489
合計 5690 14740
参考:金沢ふらっとバスの概要
<金沢ふらっとバスの概要と基本システム>
カバー圏域 総人口 16998人(平成7年国勢調査) 人口密度9969人/ku
ルート 住宅密集地を中心に金沢駅及び武蔵ヶ辻等にアクセスする1周4.6km。
運行時間 一周25分、8:00〜18:30(15分間隔で運行)
料金 100円(先払い)大人・子ども同額、未就学児は2人目から有料
車両 小型ノンステップ車両 全長6.87m、全幅2.18m、全高2.79m、乗車定員27人(座席16席)
第4節 河川整備基本方針
河川整備の目的
土浦市内を流れる主な川として桜川・新川の2つがあげられるが、これらの川は親水空間として人を引き付ける魅力があるとは言い難い。また近年では、河川は単に洪水・高潮の防御(治水)や水資源(利水)の機能を持つ施設としてではなく、豊かな自然環境を残し、地域の中においても良好な生活環境の形成に重要な役割を担うものとして高く評価されるようになってきている。
清らかな「水」と鮮やかな「緑」が市民の生活に潤いと安らぎを与え、豊かで質の高い生活に重要な意味を持つ身近な自然として貴重な存在となっている。
そこで、これら2つの川に親水機能を持たせるため次のような基本方針を立てることとする。
桜川整備基本方針
桜川の整備に関して以下に示す機能を持たせることとする。
自然豊かな川
・自然の水辺や河(湖)畔林を保全し、多様な生物の生息環境を守る。
・緑のオープンスペースとしてのゆとりある空間の確保。
春楽しめる桜だけでなく、冬にも楽しめるように冬桜の植樹をする。
親水空間としての川
・川に降りるスロープなどを配置し、誰もが安心して水辺に近づけるように配慮する。
・せせらぎの整備などを行い、小さい子供も安心して水遊びができるようにする。
・自然の中の遊歩道、桜並木、木陰やベンチなどを設置し安らげる空間の創造。
地域づくりと一体になった川
水辺のレクリエーションの場を整備し、町おこし・地域おこしの拠点とする。
地域住民による川づくり見学会などにより、住民の意見を取り入れた川づくりをする。
災害に強い川
・防災用オープンスペース、緊急時の輸送道路・避難路などに河川敷を利用する。
災害時の生活用水・消防用水の確保が図れるよう施設を整備する。
桜川河岸道路の建設
既存の桜川河岸道路は幅員も狭く、所々迂回しなければならないところもあるため、普段この道を利用する人は少ない。また、そのためか中心市街地からすぐ近くにあるにもかかわらず、桜川を訪れる人が少ないように思われる。そこで、既存の桜川河岸道路を拡幅し土浦駅東側まで通す事で桜川に対する認知度を高めることや、中心市街地の渋滞緩和に役立つのではないかと考えた。
河岸道路の概要
車線数 片側一車線
全長 土浦学園線から霞ケ浦湖岸までの5,5km
制限速度 50km/h
JICA-STRADAを用いた分析
JICA上に東口の道路や高架を加え、さらに影響の出そうな細街路を加えて平成22年の交通量を落とし込んだ。これを計画実施前とする。
次に、桜川河岸道路・土浦駅東口の湖畔道路を加えて出力した。これを新計画後とする。
その出力結果を次に示す。
河岸道路の計画により中心市街地では混雑が解消し、目的が果たせたと思われる。
しかし、解消されたのは東西方向の交通だけで、南北方向の国道6号線ではそれほど効果はみられなかった。
新川の整備
新川についても同様に、現況では人が歩きやすいと思える空間となっていない。新川は桜川と違い川幅も狭く、川が身近に感じられるということを生かし、主に歩行者を対象とした河川整備を行う。
まず、土手をきれいに整備し、そこでお花見などが行える空間の提供を行う。河川沿いに遊歩道を設置する。この遊歩道は上流で水路に、下流は霞ケ浦に通じさせそれぞれ違った水辺空間を感じて歩くことができるようにする。
第5節 土浦駅東口再開発事業
1.事業目的
現在、土浦駅東口駅前地区は近くに霞ヶ浦があるにもかかわらず、その存在が感じられないなど、つまらなく閑散とした空間になっている。そこで、水を生かした開発をおこなうことで人を集め、ウォーターフロントの持つ“安らぎを得られる”という特性を前面に出すことにより活性化をはかる。さらには我々のめざす“ほのぼの”とした土浦というイメージを侵すことなく、その他の地域とは異なった特性を持たせることにした。
そこでこの地域を土浦の新しい顔となるよう、また土浦駅周辺を魅力のあるものにするため全面的な整備をおこなう。特に、以下の四つの点に留意してこの事業を進めた。
@他地区との差別化をはかることによる非日常空間の創出
A開放感を感じさせる空間を創出することにより人を引き込む
B水(自然)とふれあえる空間の創出
C現状では欠けている東口地区と他地区とのつながりを生み出す
2.事業計画
ウォーターフロントであるということの精神的要素について次の「解放・開放性」「非日常性」「文化・歴史性」「アメニティ性」「アピール性」の五つがある。この地域を開発するにあたって、欠けているものが何であるかを考えたとき活かしきれていないのが原因の一つであろう。そこで、この五つの点についてこの地区に必要であると思われる要素を以下に挙げる。
解放・開放性
現在の土浦駅東側おいて解放/開放性が欠けている要素であると考えられる。本来、広さや粗密さを感じられるのがウォーターフロントとしての最大の特性である。東京やその他の都市圏へ普段通勤している人にとってみれば、密集する建築物の中で仕事をし、長い時間をかけて通勤、帰宅するそんな人にとってこの要素こそが最も求められている役割であろう。
・駅から見える霞ヶ浦の演出
非日常性
現在、東側は主に住宅地となっているため日常生活を感じ易いという空間になっている。
ウォーターフロントには日常空間では浸ることの少ない異質な水辺という空間を感じられるという利点がある。衣食住の各サービスを受けることによって日常のストレスやフラストレーションを発散させられる空間になるように商業施設や文化施設を中心に計画した。
・非日常空間としての確立
・水(自然)と触れ合える空間の確保
文化・歴史性
霞ヶ浦には帆曳き船という伝統的な船がある。これをランドマーク・夜景・施設としての役割を持たせて設置する。美術館等の文化施設を取り入れるだけでなく、人目で文化・歴史性の感じられる空間を創出する。
・商業、文化施設の充実
アメニティ性
直接水とふれあってもらうことによってそれを感じてもらえる空間を演出する。人は夕日などの景観、静けさ、水の流れや音、水の温度などを感じることによって、自然という要素を感じる人工的には決して作り出せない体験できる空間を提供する。この地区が人々の憩いの空間になれるような提案をする。
・水(自然)と触れ合える空間の確保
アピール性
現在、土浦駅東口から霞ヶ浦の方向を眺めた場合においても、遮蔽物の存在のため霞ケ浦を直接臨むことはできない。このことが駅の東口からウォーターフロントへ向かわせるの誘因作用が決定的に欠けている要因と考えられる。そこで、駅から霞ヶ浦が見える広い空間、また他地域と循環バスによるつながりを持った空間を提案する
・循環バスによる他地区とのつながり
・駅から見える霞ヶ浦
3.具体計画
現在この地区には約760世帯、1700人の人が住んでいるが、現在住宅地として整備が進められている地区(瀧田地区、上高津地区等)に移ってもらうこと等を主とした対策をとりたい。
<施設計画>
オープンスペースの配置
駅前部分(4ha) : 東口からの歩行者動線を霞ケ浦方面へ引き込むエントランスとしての役割を持つ。
霞ケ浦近接部分(8ha) : 土浦港対岸に存在する川口運動公園との差異を持たせたものとする。オープンスペースの西側に配した社会教育施設から土浦港、霞ケ浦への眺望を確保する。また“水”と触れ合えるという空間を演出し、芝生や自然の空間を創出する。
社会教育施設の配置
・美術館、植物園、映画館
それぞれの建物が連続性を持つ配置とし、開口部を土浦港・霞ケ浦に面したものとする。
・市民会館(東真鍋町から移転)
東口に配することにより利便性を高めるとともに活処したい。もちろん、全面改修というものの、中には施設の改修というハード面の改善だけでなく、託児所の開設、地区全体のバリアフリー化、障害者用設備の充実などのソフト面での改善も含まれる。
商業施設
開口部を土浦港・霞ケ浦という水空間に面したものとする。
・マリンスポーツ施設(マリーナ)
ホテル等の施設の充実と併せて計画する。
その他の施設
・野球場、陸上競技場
現在、運動公園として利用されている川口公園をより使いやすいものとして整備する
・トリムコース
湖岸ロードと平行整備をおこなう。
・体育館や児童遊技施設
・土浦港
再整備することにより単なる港としての機能だけではなく、親水空間としての機能をもたせる。