筑波大学システム情報工学研究科/社会システム工学:SSE

専攻の概要

社会システム工学専攻とは?

社会システム工学専攻は, 複雑な社会現象を科学的・工学的に解明し, 価値創造 (イノベーション) と問題解決を図ることのできる基礎的方法論を身につけた指導的専門職業人, および高度な社会システムの創出・構築に関する学術的貢献をし得る研究者の養成を目指す博士前期課程 (区分制博士課程の前期2年の課程: 修士課程に相当) です。

社会システム工学専攻では、社会経済システム、経営工学、都市計画の3研究分野で、問題の発見と解決法の開発を総合的に考察・分析する研究活動を活発に展開しています。また、博士後期課程(区分制博士課程の後期3年の課程)の社会システム・マネジメント専攻への進学希望者に対しては、より高度な研究への基礎的準備となるよう配慮しています。

専攻の特色

本専攻の特色は、社会システム工学共通の考え方・基礎知識・方法論を総合的に身につけることを目指し、分野横断的な基礎科目を基本に、より高度な発展性の高い科目については、各自の意欲、自発性に基づいて、独自の専門性を追求できる有機的な教育・研究を行っている点にあります。社会経済システム分野では、経済学やゲーム理論、そしてオペレーションズ・リサーチ等の工学的分析手法を学びながら、複雑かつ多様な社会・経済問題を理論的・実証的に分析する能力を習得します。経営工学分野では、情報処理、オペレーションズ・リサーチなどの手法を深く学び、社会システムを定量的に分析し、21世紀型問題解決法を提案できる能力向上を目指します。都市計画分野では、工学・政策科学両面のアプローチを用いて、都市・環境システムに対する政策提言型研究能力の涵養をはかります。また、すべての分野で、株式やデリバティブ(金融派生商品)に象徴される金融システムの変動に内在するリスクマネジメントに関する分析、計量経済学やデータ・サイエンスの理論的基礎、企業の財務管理と管理会計およびその開示システム、総合的経営管理とマーケティングや人的資源管理等、現代の経営課題や都市計画・政策をめぐる理論と実践の両面について習得できます。

本専攻では、人材養成の目的、教育目標、求める学生像を以下のように定めています。

○人材養成の目的
社会システム工学専攻は、複雑な社会現象を科学的・工学的に解明し、価値創造(イノベーション)と問題解決を図ることのできる基礎的方法論を身につけた指導的専門職業人、および高度な社会システムの創出・構築に関する学術的貢献をし得る研究者の養成を目的としています。
○教育目標
社会システム工学専攻は、社会経済システム、経営工学、および都市計画の3専門分野から構成されているため、社会の基盤たる経済システムの分析能力、組織や企業の経営管理能力、都市・環境システムに対する計画立案や政策提言能力などの養成を目指しています。
○求める学生像
社会システム工学専攻では次のような学生の入学を求めています。
  • 変革を続ける現代社会に知的関心を持ち、価値創造(イノベーション)に取り組む意欲のある者。
  • 21世紀の社会システムに関わる独創的な理論や技術の創出に意欲のある者。
  • 国際的な視野と問題意識を持ち、グローバルな観点からの問題解決に意欲のある者。
  • 人間性が豊かで、法令遵守、技術者倫理などに関心を持ち、社会福祉に貢献する志を持つ者。

組織の位置づけ

教員組織であるシステム情報系・社会工学域に所属する教員が関わる学類(4年制大学の学部に相当)や大学院研究科の各専攻の集合体のことを「社工関連組織」ということにすると、社会システム工学専攻はその中の一部分を構成しています。社会システム工学専攻はシステム情報工学研究科の前期課程の専攻です。社工関連組織には、社会システム工学専攻以外にも、前期課程専攻である経営・政策科学専攻と後期課程専攻である社会システム・マネジメント専攻があります。その他関連する組織として、リスク工学研専攻と生命環境科学研究科の環境科学専攻(前期課程)・持続環境科学専攻(後期課程)もあります。

本専攻に関わる大学院組織の沿革

社工関連組織の中で社会システム工学専攻にかかわりの深い組織の変遷は以下のようにまとめられます。

1976年:独立修士課程の研究科として経営・政策科学研究科が発足する。

1978年:博士課程(5年一貫性)の研究科として社会工学研究科が発足する。計量計画学専攻、経営工学専攻、都市・地域計画学専攻の3専攻からなる。

1994年:社会工学研究科の都市・地域計画学専攻で連携大学院方式が発足する。

1997年:社会工学研究科の改編がなされ、社会経済システム専攻、システム情報数理専攻、都市・環境システム専攻、計量ファイナンス・マネジメント専攻の4専攻体制となる。

2000年:社会工学研究科は博士課程(5年一貫性)であるシステム情報工学研究科に編入され、社会システム工学専攻と計量ファイナンス・マネジメント専攻の2専攻に再編される。社会システム工学専攻は社会経済システム分野、システム情報数理分野、都市・環境システム分野の3分野で構成されることになる。

2005年:5年一貫性博士課程が区分制博士課程(2年の博士前期課程と3年の博士後期課程)に移行し、それに伴って、社会システム工学専攻と計量ファイナンス・マネジメント専攻はシステム情報工学研究科における博士前期課程の社会システム工学専攻と博士後期課程の社会システム・マネジメント専攻に再編される。このとき、入学定員は約2.5倍に増加した。また、博士前期課程の社会システム工学専攻は社会経済システム分野、システム情報数理分野、都市・環境システム分野、計量ファイナンス・マネジメント分野の4分野で構成されることになる。また、独立修士課程である経営・政策科学研究科が博士課程前期課程の一専攻としてシステム情報工学研究科に編入された。

2006年:博士課程前期課程となった社会システム工学専攻は社会経済システム分野、経営工学分野、都市計画分野の3分野に再構成された。

 

筑波大学システム情報工学研究科/社会システム工学:SSE