筑波大学 理工学群 社会工学類

"つくばの社工"とは

コンセプト

"つくばの社工"のコンセプト

私たちの暮らす社会は、いつの時代も、人間社会ならではの問題を抱えてきました。 けれども、その時々の「誰か」が提示した解決策によって、数々の社会問題を乗り越えてきました。 私たちは、「誰か」のおかげで、今を幸せに生きることができます。

"つくばの社工"は、みなさんにこの「誰か」になってほしいと考えています。 そのために、"つくばの社工"では、社会問題のメカニズムを科学的・客観的に理解し、 新たなよりよい社会システムを提案できる人材の育成を、35年にわたって続けてきました。

東日本大震災からの復興やユーロ危機・円高への対応のような 今まさに起きている社会問題だけでなく、 みなさんは今後の人生の中で様々な未知の社会問題に直面するでしょう。

将来どんな社会問題が起こったとしても、 新たな時代を切り拓く「誰か」にあなた自身がなれる・・・。

"つくばの社工"は、そんな夢をかなえる場です。

学類長からのメッセージ

学類長からのメッセージ

人間行動の場である社会・経済、企業・経営、都市・地域においては、自然現象などの影響だけでなく人間の行動の結果として様々な現象が起こり、多種多様で複雑な問題が発生します。自然現象への対処に関しては工学の得意とするところです。しかし、人間行動に起因する問題解決のためには、学際的な叡智を結集して、それぞれの人間行動の規模に適した合理的な理論モデルを構築し、客観的なデータ分析に基づいた合意形成や意思決定をしなければなりません。

近年において、このような文理融合型の教育の必要性はますます強調されてきています。“つくばの社工”では、それに先駆けて経済学、経営学、心理学、社会学などの文系科目と数学、統計学、オペレーションズ・リサーチ、情報工学、計算機科学、都市・環境工学などの理系科目をカリキュラムに取り入れた教育を行ってきました。そして、専門科目の授業だけではなく、実習、実験や演習を重視した実践的な教育を行うことにより、学際的思考力、客観的分析力とそれらを踏まえた問題解決提案力を身につけるカリキュラムを提供しています。

データ分析に基づいた、より客観的な目で人間行動の現象を理解したいと思いませんか。また、得意な数学を駆使して人間の行動の場で発生する現象を理解したいと思いませんか。“つくばの社工”では、現実の問題を高い説明力を持って創造的に解決できる基礎学力と応用力を身につけることができます。

主専攻・エリア紹介

3つの主専攻

  • “つくばの社工”では、社会・経済、企業・経営、都市・地域という3つの重要な問題領域にあわせて、社会経済システム主専攻、経営工学主専攻、都市計画主専攻という3つの主専攻を用意しています。
  • どの主専攻でどのような問題に取り組むか1年次にじっくり考える余裕があるのが、“つくばの社工”の大きな特徴です。
  • 主専攻の配属は2年次に進級する際に行います。しかし、2年次以降もみなさんの自由な問題意識でカリキュラムを決定し、あなたならではの知識を蓄積できるよう、“つくばの社工”ではエリア制度を採用しています。

9つのエリア

  • “つくばの社工”では、主専攻ごとに3つのエリアを用意しています。
  • 各エリアは、複数の講義と1つの実習(演習)から構成されています。
  • あるエリアに含まれる講義・実習(演習)の中から、3つの講義と実習(演習)の単位を取得することで、エリア認定(そのエリアをクリアしたという認証)がなされます。
  • あなたが選んだ主専攻のエリアと、他の主専攻の1エリアについてエリア認定を受けることで、“つくばの社工”の卒業要件を満たします。

カリキュラムの全体像

社会経済システム主専攻

社会経済システム主専攻では、個々人と社会および経済を結ぶ制度を「システム」として捉えます。システム設計のための理論、システムを検証するためのデータ分析の手法、社会・経済問題を解決するための具体的な政策立案などについて学びます。

社会経済問題への定量的アプローチにより問題解決策を探ります。主として計量経済学手法を用いたデータ分析より、ファイナンスなどの問題を考えます。

グローバル化した経済のもとでの社会経済システムのあり方を考えます。特に、市場の失敗と不平等な所得分配を矯正する公共部門の政策的役割を学びます。

社会経済システムの最重要要素である人間の意思決定・戦略行動を学びます。これにより,社会経済問題の解決のための政策評価・立案の基礎を得るものとします。

経営工学主専攻

現在、企業をはじめとする組織体の管理・運営・意思決定は、ますます情報技術(IT)を基盤とする方向に進んでいます。経営工学主専攻では、世界で通用する「数学力×IT力×現場力」を身につけた科学的社会人の育成を目指しています。

経営が直面する現実の諸問題を把握し、それを解決することが出来る人材を養成します。また、マネジメント実習を通じ、専門性を経営現場に応用し、適時に適切な意思決定を行うための能力を養います。

e-コマースや業務情報システムなどを支える基盤技術やデータ解析やシミュレーションなどにおける計算の道具の理論的基礎から経営工学における応用の実例までを視野に科目を提供します。

経営工学の目的である「科学的な管理方法の提案」の実践において、強力な武器となる、様々な工学的なツール(モデル)を習得します。

都市計画主専攻

都市計画主専攻は、社会工学の様々な科学的・工学的方法を現実の都市・地域の問題に応用して、それを分析し解決策を探求する能力を養成することを主な目的としており、わが国の大学では類例の少ない分野です。

都市およびそれを構成する住宅や緑地を対象として、環境整備やまちづくりに関わる実践的な理論・事例と、具体的な計画を立案するのに必要な思考方法・設計スキル・プレゼンテーション能力を学びます。

都市・国土に関わる法制度、計画手法、政策を考察するために必要不可欠となる視点・知識や分析技術を学びます。

都市、地域、環境を対象として、数理的・経済学的な手法を用いた科学的分析技術を習得し、社会における諸問題に対して政策的な提言を行うために必要な理論を学びます。

教員情報

専任教員リスト

教員名 主たる授業
秋山 英三 進化ゲーム論
雨宮 護 住まいと居住環境の計画
有馬 澄佳 生産・品質管理
有田 智一 都市と地域の経営・行政論
安東 弘泰 社会工学実習
阿武 秀和 ミクロ経済学
五十嵐 岳 計量経済学
生稲 史彦 経営学
石井 健一 文化行動論
糸井川 栄一 都市防災計画
イリチュ(佐藤) 美佳 数理統計学
上市 秀雄 経済行動論
梅本 通孝 都市計画事例講義および実習
牛島 光一 都市経済学
大久保 正勝 マクロ経済学
岡田 幸彦 会計学概論
大澤 義明 都市解析
太田 充 都市経済学
岡本 直久 交通運輸政策
折原 正訓 金融リスク管理論
甲斐田 直子 社会調査実習
川島 宏一 現代まちづくりの理論と実践
倉田 久 経営情報システム
黒瀬 雄大 微積分II
小西 祥文 公共経済学
近藤 文代 マーケティング工学
佐野 幸恵 プログラミング実習
澤 亮治 ゲーム論
繁野 麻衣子 計算機科学
鈴木 勉 都市解析
ズーン 国際金融論
高野 祐一 ファイナンス
谷口 守 都市計画原論
谷口 綾子 交通計画
トゥアン 応用確率過程
ターンブル 経済動学
張 勇兵 情報ネットワーク
堤 盛人 都市・地域・国土の政策評価
中村 豊 意思決定論
原田 信行 金融論
八森 正泰 情報技術実験
藤井 さやか 土地利用・地区整備計画
藤川 昌樹 都市計画の歴史
三崎 広海 計量時系列分析
繆 瑩 情報ネットワーク
村上 暁信 都市緑地計画
山本 幸子 住環境計画実習
吉瀬 章子 数理最適化法
渡辺 俊 都市空間の計画とデザイン

協力教員リスト

渡辺真一郎(システム情報系・教授) 奥島真一郎(システム情報系・准教授)
松原康介(システム情報系・准教授) 篠塚友一(人文社会系・教授)
石井儀光(連携大学院・教授)  
卒業研究論文の例

平成25年度卒業研究論文の例 (概要)

平成25年度以前の卒業研究論文の例

  • 茨城県内における醤油醸造元の立地と配置の変遷に関する研究
  • e-WOMを用いた輸入アメリカ映画の興行収入予測モデルの構築
  • 患者満足の決定要因に関する研究~看護師の視点から~
  • カンボジアにおける就学決定要因の分析
  • 空間で制約される地産地消の限界
  • グラフ構造をもつ協力ゲームの解~Average Tree Solutionのコア所属性~
  • クレジットカードデータを用いた顧客買い回り行動促進モデルの構築
  • ゲーム産業の経済分析
  • 構造型倒産確率を用いた業種別格付けモデルの推定
  • 高齢者の交通行動分析に基づく新しいモビリティの導入可能性について
  • 個人-専攻フィットがアカデミック・パフォーマンスに及ぼす影響について
  • コミュニティバススケジューリング
  • 自治体とJリーグクラブの連携の実態と課題に関する研究
  • 自動車税制が乗用車購入選択に与える効果のシミュレーション分析
  • 手術室割当問題に対するアルゴリズムの提案と検証
  • 首都圏郊外の駅前商店街の空間整備と景観形成に関する研究―柏駅周辺地区を対象として―
  • 少数派ゲームにおけるエラーの生起確率が社会的効率に及ぼす影響
  • 少年犯罪発生の要因分析~少年の非行を食い止める~
  • すみだ構想2012―東京都墨田区の都市設計―
  • 世界金融危機におけるASEAN諸国の通貨・株価の伝播効果に関する分析
  • 世界文化遺産の保護と脆弱性に関する研究―ルーマニアのホレズ修道院を事例として―
  • 世代重複モデルを用いた公共財供給の分析
  • 全部直接原価計算システムの実装と考察
  • 即決価格付きオークションにおける買い手の入札行動:被験者実験による分析
  • 中国山西省晋中市学園都市の提案
  • 長期間のザラ場市場におけるバブルの観察と分析―被験者実験によるアプローチ―
  • 筑波研究学園都市つくば都心地区における複合文化交流施設の設計
  • 筑波大学キャンパスの屋外空間における熱環境と滞留行動の関係に関する研究
  • 筑波大学におけるカーシェアリングの中長期的な効果に関する研究
  • 筑波大学附属病院における病床割当のモデル化
  • 展開型ゲームの部分ゲーム均衡解による日本の国政選挙の分析
  • 都道府県別パネルデータによる自動車の普及過程に関する研究
  • 2階建てオープンバスから見た都市景観の分析
  • 日本の合併案件にみるリーマン・ショック後の研究開発費支出
  • ネットショッピングと都市サービスの空間分析 Web調査とiタウンページを用いて
  • ネットワーク上の競争的情報拡散の特徴について
  • Bassモデルの拡張による多世代・多企業製品の新製品普及モデルの考案
  • ビジネスゲームを用いた行動分析―予算管理の観点から―
  • 百貨店POSデータを用いた優良顧客判別分析
  • 不動産価格分析のための新たな地理的分割手法の提案
  • フロー間の空間的相関を考慮した重力モデルの理論的発展
  • ベトナムにおける住宅類型と都市型住宅の省エネルギー手法に関する研究
  • Mobile Ad-hoc Networkにおける位置情報を用いた経路探索
  • 流動性ショックの時価会計による波及と中央銀行の役割
  • ロジットモデルを用いたリボルビング払い利用顧客判別モデルの構築
倉谷賞

社会工学類の学生を表彰する「倉谷賞」

倉谷賞は,2006年に行われた社会工学類30周年記念式典において、社会工学類の初代学類長であった倉谷好郎先生が社会工学類の教育の発展を願って寄付された基金を基に授与されるもので、2006年度より始まりました。

この倉谷賞は、社会工学類と関連する大学院の卒業生による同窓会組織「筑波社工会」によって運営され、今後も継続して授与される予定です。

2017年度倉谷賞

3月23日に行われた社会工学類学位授与式において,第12回倉谷賞の表彰を行い, 社会工学類4年生の相坂亮太氏(社会システム経済主専攻),張瀚天氏(経営工学主専攻),東達志氏(都市計画主専攻)を表彰しました。
倉谷賞は,社会工学類の初代学類長であった倉谷好郎先生が, 2006年に行われた社会工学類30周年記念式典において,社会工学類の教育の発展を願って寄付された基金を基に実施しているもので, 社会工学類と関連する大学院の卒業生による同窓会組織「筑波社工会」によって運営され,今回で第12回目となりました。
社会工学類の各主専攻において,卒業研究をはじめとする業績をもとに受賞者の選考を行い, 社会工学類長より賞状と各主専攻に賞金6万円を授与,筑波社工会を代表して社会工学類3期生の上原智明氏からは,お祝いのことばをいただきました。

  • 相坂 亮太氏(社会経済システム主専攻)
  • 張 瀚天氏(経営工学主専攻)
  • 東 達志氏(都市計画主専攻)

(写真左から)秋山英三社会工学類長, 張瀚天氏, 東達志氏, 相坂亮太氏, 上原智明氏

これまでの倉谷賞受賞者

2016年度
  • 中島 本裕(社会経済システム主専攻)
  • 髙山 功輝(経営工学主専攻)
  • 齋藤 貴史(都市計画主専攻)

2016

2015年度
  • 山崎 惇平(社会経済システム主専攻)
  • 成島 大悟(経営工学主専攻)
  • 大山 倫正、田中 皓介(都市計画主専攻)

2015

2014年度
  • 片平 啓(社会経済システム主専攻)
  • 松本 知己(経営工学主専攻)
  • 山縣 杏香(都市計画主専攻)

2014

2013年度
  • 笠松 怜史 (社会経済システム主専攻)
  • 茶谷 祐司 (経営工学主専攻)
  • 黄 琼仪 (都市計画主専攻)

2013

2012年度
  • 篠崎 高志 (社会経済システム主専攻)
  • 黒田 翔 (経営工学主専攻)
  • 野澤 駿平 (都市計画主専攻)

2012

2011年度
  • 澤本 優 (社会経済システム主専攻)
  • 五十嵐 歩美 (経営工学主専攻)
  • 田中 弥菜美 (都市計画主専攻)

2011

2010年度
  • 河又 裕士 (社会経済システム主専攻)
  • 竹原 令依子 (経営工学主専攻)
  • Bui Thien Kim (都市計画主専攻)

2010

2009年度
  • 萩原 夕貴 (社会経済システム主専攻)
  • 鮏川 矩義 (経営工学主専攻)
  • 阪口 将太 (都市計画主専攻)

2009

2008年度
  • 上圷 宏史 (社会経済システム主専攻)
  • 熊谷 雄介 (経営工学主専攻)
  • 諫川 輝之 (都市計画主専攻)

2008

2007年度
  • 川瀬 翔平 (社会経済システム主専攻)
  • 恩田 裕之 (経営工学主専攻)
  • 宇野 寛子 (都市計画主専攻)
2006年度
  • 稲葉 興 (社会経済システム主専攻)
  • 今村 宗幹 (経営工学主専攻)
  • 流王 智子 (経営工学主専攻)
  • 豊田 早苗 (都市計画主専攻)
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