社会貢献のための工学

授業紹介

社工Life 荒川 智弘 讃井 知 小貫 哲志 若宮 浩司 佐藤 祥路 合田 崇章

合田 崇章

問題発見と解決は、経営工学主専攻で学習してきた基礎知識をフル活用して、自らテーマを設定し、解決方法の導出、検討をします。最終週には、全員がプレゼンテーションする機会も設けられており、“プレ卒研”ともいえる授業です。優秀なプレゼンテーションをした3組には、東京工業大学、慶応義塾大学などと学会で発表する「5大学交流会」のチケットを手にすることができます。

授業は、担当教員の吉瀬先生と自らのテーマについてディスカッションする「相談会」と、“つくばの社工”のOB、OGが大学で学んだ知識を社会でどのように生かしているのか生の声をきく「事例講義」で構成されています。自らのテーマは自主的に研究することになりますが、スポーツでもゲームでも、日頃から興味があることをとことん追求することができます。

私は筑波サーキットのスタッフを務める友人とタッグを組み、最も効率的に観客を誘導するにはどのようにすればいいのか研究することにしました。実際筑波サーキットでは、観客の来場時間もばらばら、行動時間もばらばらで、数式で計算するには難しそうでした。そこで、いままで学習してきたJavaプログラミングの知識を活かして、筑波サーキットの観客誘導シミュレータを実装し、ケースごとに誘導時間を計測することにしました。

すると、スタッフの人数を増やさなくても、配置を変えるだけで効率的に観客を誘導できることがわかりました。私たちのプレゼンテーションは、投票の結果3位に選ばれ、「5大学交流会」で発表するという非常に貴重な体験をすることができました。同じ履修生にきくと、筑波サーキットの熱意と、実際に観客が動いてみえるシミュレータが面白かったと評判でした。

この授業を履修するからには、「5大学交流会」のチケットを手にしてほしいと思います。平成23年度の問題発見と解決では、他にも花札や競馬など、非常に面白いテーマのプレゼンテーションがたくさんありました。“つくばの社工”の授業のなかでも、自分の趣味を研究できる数少ない機会です。皆さんも是非、とことん追求してみてはいかがでしょうか。

担当教員より(吉瀬章子)

どんなに身近な問題であっても、その問題を論理的に考察し、工学的な手法で解決策を提案すれば、社会に通用する立派な提言になります。この授業では、この一連のプロセスを一人一人の学生が体験できるようサポートします。

最も重要なことは、教員が課題を与えるのではなく、学生自身で課題を見つけ出す作業を体験することにあります。自らが興味をもつオリジナリティにあふれた課題がうまく見つけられれば、この授業の目的の半分は達成されたと言っても過言ではありません。あとは社会工学類で学んだ様々な理論や分析手法を用いることで、多面的な考察を導き出すことができます。 ぜひ皆さんもこの授業を通して、自分だからこそできる提言、自分にしかできない提言があることを、体験してもらえればと思います。