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公共システムエリア

エリアの概要

現代の市場経済は民間部門と公共部門が併存する混合経済である。外部経済・不経済、不完全競争、公共財供給、情報の不備などが原因で、民間経済には市場の失敗が生じている。また、市場経済は公平な所得分配をもたらさない。公共システムエリアでは,このような市場の失敗と不平等な所得分配を矯正する公共部門の政策的な役割を社会・経済的な角度から論じ、5つの講義科目と演習を通じて総合的に学ぶ。

科目構成

科目名 概要 標準履修年次
公共経済学 市場の失敗と政府介入の経済効果について論じる。具体的には、公共料金の設定、公共財の供給について取り上げる。 2〜4年
公共政策論 少子高齢化を迎え、我が国の社会保障制度は抜本的な改革が求められている。本講義では、公的支援としての社会保障制度のあり方を示し、欧米の福祉国家についても論じる。 2〜4年
財政学 財政制度、課税、年金、国債、公共支出などの財政学の基本テーマをやさしく講義する。 2〜4年
労働経済学 賃金、雇用に関連する諸問題を労働経済学の視点から分析する方法ならびに分析例を紹介する。 2〜4年
日本経済論 日本の地方行財政活動を政府間関係および国際的比較の文脈で、その特色を明らかにする。具体的事例に即して、公共部門のあり方を民間部門との関わりで理解する。 2〜4年
公共システム演習 財政システム、年金システム、雇用システム、契約システムなど現代公共システムがかかえる様々な社会経済問題を理論・実証的に学ぶ。 3〜4年優先

科目構成